−2012年6月17日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その10)」 |
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さて、『お歯黒』の、終焉です。 明治時代に入ると、西欧化・近代化(=文明開花)の波を受けて、お歯黒も禁止令が出ます。 また、歯科医学的にも、お歯黒は、歯肉や歯に与えるダメージがあると、科学的に解明されます。 しかしながら、伝統は、根強く、明治になっても、お歯黒の習慣はなかなかすたれず、特に、地方では、盛んでした。大正時代まで、五倍子粉(フシコ)は、市販されていました。 |
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−2012年6月16日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その9)」 |
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≪おはぐろ≫の世界、第2弾です。 ※ お歯黒(おはぐろ) ※ 既婚の婦人が、歯を黒く染めた習慣。黒い色が変色しないことから、“二夫にまみえずという誓い”(=貞節)を意味している。 むし歯予防効果が、あるといわれ、経産婦の『むし歯を予防したい』という、切なる願いでもある。 また、悪魔が口の中に入ってきて、歯を痛くするのを防ぐという、“魔除け”の意味も込められていた。 浮世絵を見ると、俳句がかかれているではありませんか。 『 初鉄漿(はつかね)に 暦ひらくや 冬の梅 』 と、詠んでいます。 娘が、成人式の日に、初めてかねつけ(=お歯黒)を、している光景です。 浮世絵のバックの解説文には、…… 「 我朝神代の往古より 歯を染まる事をなすゆえに 黒歯国ともまうすとかや 縁さだまって鉄漿をつくるは 二度の夫にまみえじといふちかひの為の業なりとなん 」
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−2012年6月15日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その8)」 |
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さて、時代は、近代へ、飛びます。 「レトロ・アンティーク歯科の世界HP」 に江戸時代の頃の、『浮世絵』などを追加しました。 『浮世絵』とは、江戸〜明治時代にかけて、庶民の風俗や生活を描いた、“木版画”です。 今風にいうと、“ブロマイド”といえましょう。 『日本』=『浮世絵』と呼ばれるほど、日本オリジナルの伝統文化です。 まずは、≪おはぐろ≫の世界へ、いざないます。 幕末に、来日した、アメリカ提督;ペリーは、日本人の“お歯黒”には、びっくりしたそうです。 『彼女らがつつましく、微笑むと、ルビーの唇がひらいて、恐ろしげに腐食した歯ぐきに真っ黒な歯が、ならんでいるのが、ニュッとあらわれた』…… と、グロテスクな奇習として、“お歯黒国ニッポン”を、紹介しています。 |
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−2012年6月4日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その7)」 |
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6月4日からは、“歯の衛生週間”が、始まります。 「レトロ・アンティーク歯科の世界HP」 に戦後以降の、『歯の衛生週間』を追加しました。 【平成6年(1994年)歯の衛生週間ポスター・標語;長生きは、丈夫な歯から、歯ぐきから】 【平成6年(1994年)歯の衛生週間行事;いい歯いきいきキャンペーン(東京;上野公園)】 ◎世界口腔保健年 ;日本で始まった『8020運動』(80歳で20本の歯を残そう)が、国際会議などで、注目を浴び、WHOの、目にとまった。7月には、口腔保健に関わる世界会議が、日本で開催された。 ◎この、記念すべき(?)年に、私、川崎 洋介は、大学を卒業し、歯科医師になりました。 |
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−2012年6月1日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その6)」 |
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6月4日からは、“歯の衛生週間”が、始まります。 「レトロ・アンティーク歯科の世界HP」 に戦前の頃の、『虫歯予防デ―』を追加しました。 全国的な規模で、むし歯予防運動を展開することは、歯科医関係者の長年の希望でした。 大正9年11月5日に、日本連合歯科医師会と東京市歯科医師会が、『う歯デー』を実施しましたが、全国的に拡大はしなかったそうです。 時代は下り、各歯科医師会、文部省・内務省の支援が実り、昭和3年6月4日に、第1回『ムシ歯予防デー』が、開催されました。 【ムシ歯予防デーポスター】 【市電乗換券を利用した、ムシ歯予防デーの宣伝】 ※当時は、東京府、東京市であった。 |
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−2012年5月19日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その5)」 |
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さて、今回は、日本近代の追加です。『ライオン子供歯磨き』などを、ご紹介します。 5月5日は、『こどもの日』です。 昭和20年代〜30年代の、子供に関する図案の日本切手を、紹介します。 なんとも、この時代の、昔の切手は、素朴さの中にも、味わいがあり、惹かれます。 このレトロ・アンティークな感じが、とても、気に入っています。
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−2012年5月16日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その4)」 |
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「レトロ・アンティーク歯科の世界HP」 に戦前の頃の、新聞広告を追加しました。 今回追加分では昭和初期〜戦時のものを、紹介します。 ブログでは、原色(新聞紙の色)を、紹介します。古新聞の、この古色が、また、レトロ・アンティーク感を醸し出しています。まさに、新聞は、当時の社会を映す、鏡であります。 練り歯磨き(チューブ入り)は現在では当たり前ですが、当時としてはかなりの高級品であり、新聞広告にも、大々的に掲載されていました。 昭和11年9月1日(火)の、『読売新聞』の広告。 なんと、歯磨き粉を買うと、抽選で、英国のベル・サーカスへ、ご招待! 観覧料;“B席50銭〜〜”……というのも、当時を偲ばせる。 ★昭和11年当時の、物価★ コロッケ3銭 カレー20銭 牛乳7銭 コーヒー15銭 ラーメン10銭 そば13銭 映画50銭 国鉄5銭銭湯7銭 封書3銭 ハガキ1銭5厘 新聞(1ヶ月)90銭 レコード1円20銭 週刊誌13銭 ★昭和11年当時に流通していたお金★
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−2012年5月6日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その3)」 |
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「レトロ・アンティーク歯科の世界HP」に戦後間もない頃の、歯磨きの宣伝ポスターなどを追加しました。 今回追加分では昭和20年代〜30年代のものを、紹介します。 当時、流通していた、50円札や50円玉 も、あわせて紹介しています。 女優さんや、清流をイメージした、伸び伸びとした、デザインのポスターになっています。 スモカ歯磨きのポスターは、清流・キャンプの中、女性が、なんと、歯ブラシを川につけているではありませんか……当時を偲ばせる光景ですネ。
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−2012年5月4日− 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その2)」 |
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さて、今回は、ライオン歯磨きの広告絵葉書です。(昭和10年代前半) どちらかといいますと、切手・郵趣の方が、詳しいのですが(セミプロ級です!)、最近は、仕事に追われ、すっかりごぶさたです…… 昭和12年の年賀切手(1銭5厘)に、名古屋平和博の特印です。 このような、郵便物を、エンタイアといいまして、郵趣関係者の中では、人気があります。 切手の中の風景 (三重県伊勢市二見ケ浦;夫婦岩) |
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-2012年5月3日- 「レトロ・アンティーク歯科の世界(その1)」 |
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本年1月に、『レトロ・アンティーク歯科』の個展を開催しました。 ブログで、簡単に作品の紹介をしました。 各方面の方々より、『もっと、詳しく、紹介して欲しい……』の声が多数、寄せられました。 本日より、新コーナー『レトロ・アンティーク歯科の世界』と題しまして、不定期ですが、おいおい、無理のない範囲で、ご紹介していこうと思います。 トップ・ページに、バーナーを作りましたので、こちらにも、遊びにいらして下さい。 |
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≫医療法人社団博成会川崎歯科クリニックHP |