(1)100年周期のパンデミック
1)ペスト;Plague (1720年) ヨーロッパで「黒死病」(=敗血症性ペスト・皮膚が黒くなる)と呼ばれた「ペスト」。フランスのマルセイユを始めとして大流行。 ※(参考)14世紀にはペストによりヨーロッパの人口の30%~60%が亡くなっており、 ヨーロッパの社会、文化を形成する上で多くの影響を与えた伝染病だと言われている。
2)コレラ;Cholera(1820年) インドから東南アジア、広東、北京、中東、ヨーロッパ、東アフリカで流行した感染症である。まさにコレラはパンデミックと言われる広がりを見せた感染症の歴史である。 コレラは元来、ガンジス川のデルタ地帯で見られた風土病(下痢による感染)だったが、人々の往来、移動により世界へ拡大するようになる。 江戸時代末期には日本でも流行している。『安政コレラ』『ころり』と呼ばれ、江戸の大衆に恐れられた。