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時の過ぎゆくままに・・・歯科医のつぶやき
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【丸型ポストフェス2021 in 尼崎・伊丹・川西(その1)】

郵便は、世界を結ぶ……


 丸型ポストフェスティバル2021 in 尼崎・伊丹・川西が、令和3年3月3日(水)~10月31日(日)のロングランで開催される運びとなりました。

 関西では、初の開催となります。また、兵庫県の尼崎市、伊丹市、川西市と、3都市合同での開催となるのも特記すべき事です。

 2015年以来、宮城県大崎市にて初めて開催された丸型ポストフェスティバル(当時は、サミット)は、松江⇒銚子⇒西尾⇒小田原・箱根⇒佐原とたすきが渡り、今回で6周年;7回目の開催となります。

 今回は、私も調査・企画からはじまり、開催に至るまで、スタッフの一員として、参加させて頂きました。
 コロナ禍を鑑み、ズーム会議、メール、手紙でのやり取り、打ち合わせを繰り返し、論議百出。
 と大変でしたが、とてもやりがいのある、充実した時間を仲間と共に過ごせたことに、感謝しております。

 そして、日本郵政、尼崎大島、尼崎大庄、伊丹桜ケ丘、川西久代郵便局など、多くの方にバックアップしていただいたことにも感謝しております。
 3種類の記念小型印、フレーム切手の発行にはじまり、記念公式カード、丸型ポストオリエンテーリング、関連グッズ、テーマソング「cute!」(有咲りん)、moreなども役割分担のもと、皆で力を合わせた結果、実りあるものができたと思われます。

 近年、通信機器が急速に発達し、電子メール等が手紙の座を奪っているように見えますが、私は、手紙には他のものに代えられない様々な魅力があり、他の媒体と共に、世界の人々の心を結ぶ重要な役割をしていると確信しています。

 “丸型ポスト”を通じて人と人との“絆”を深め、多くの人たちとの交流は有意義であると確信いたします。

 『丸型ポスト』=『絵手紙』=『地域おこし』=『人と人との交流・絆』……とても奥深いものがあります。
 今後も各地方がお互いに連絡・連携を取り合い、協力していくネットワークを作り、「郵便は、世界を結ぶ」という大きな目標に、一枚岩となり邁進できれば幸いです。


  この尼崎・伊丹・川西での丸型ポストフェスティバルを通して、益々、盛会となりますように……
                        

【ご案内のチラシ】

総合案内
≪↑ 総合案内≫

 
マップ
≪↑ MAP & 概要≫

 
 尼崎会場
≪↑ 尼崎会場;10月23日の詳細≫

 川西会場
≪↑ 川西会場;10月24日の詳細≫

 
【丸型ポストフェス2021 in 尼崎・伊丹・川西(その2)】


小型印(3種)の特集

「丸型ポストフェスティバル2021 in 尼崎・伊丹・川西」の小型印は、令和3年3月3日から令和3年10月29日の期間で使用。
 尼崎市のシャチホコ丸ポスト(尼崎大庄郵便局)、伊丹市の旧大阪道丸ポスト(伊丹桜ケ丘郵便局)、川西市のきんたくんポスト(川西久代郵便局)を題材に作成。

* 題材イラスト/尼崎大島郵便局長;西村聡
* 小型印の図案/尼崎大庄郵便局長;杉原幸

【尼崎大庄郵便局】

伊丹市に設置されている旧大坂道丸型ポストと隣接している旧大坂道石碑が題材となっています。
旧大坂道石碑にある伊丹郷町の形を元にした、お手紙を持ったキャラクターを登場させ、お手紙を出すことを楽しむ様子を表現しました。


尼崎城天守閣のシャチホコと、尼崎城址公園に設置されているシャチホコポストが題材となっています。
手前のシャチホコにはお手紙を持たせ、お手紙を出すことを楽しむ様子を表現しました。
尼崎大庄 しゃちほこ
【伊丹桜ケ丘郵便局】

伊丹市に設置されている旧大坂道丸型ポストと隣接している旧大坂道石碑が題材となっています。
旧大坂道石碑にある伊丹郷町の形を元にした、お手紙を持ったキャラクターを登場させ、お手紙を出すことを楽しむ様子を表現しました。


伊丹桜が丘 旧大坂道
【川西久代郵便局】

川西市に設置されているきんたくんポストとタツノオトシゴが題材となっています。
川西市に伝わる龍伝説と市の形がタツノオトシゴに似ていることにちなんで、タツノオトシゴのイラストで市を表現。
イラストに描かれているポストは、市内7か所の丸型ポストの位置を表しています。
きんたくんにお手紙を持たせ、お手紙を出すことを楽しむ様子を表現しました。

川西久代 きんたくん
【小型印についての小話】
 小型印の意匠は、杉原幸さん(=尼崎大庄郵便局長)。
 小型印に係るのは初めての事との事。 提案をいただいた時は、「可愛い風景印・小型印が大好きなので、その作成に携われるなんて!とても嬉しい」と思ったそうです。

軌跡
 小型印のデザインを作成するにあたり決めていたことは次の2点。
1 可愛い図案の小型印にする。
2 それぞれに手紙のイラストを入れる。(=手紙の楽しさを知ってもらうため)
 図案をどうしようか結構悩まれた。

 “尼崎大庄局”の図案が、一番早く決まりました。シャチホコポストのシャチホコの元になっているシャチホコを前に配置、そのシャチホコに手紙を持たせ、尼崎城のイラストをバッグに入れる。想像するだけで、可愛い小型印ができる気がしました。いかついシャチホコも可愛くデフォルメしてみましたが、どうでしょうか?シャチホコに見えますでしょうか?

 “川西久代局”の図案は、きんたくんと丸型ポストに加えて、あと一つ何か加えたいなと悩んでいると、黒山さん(=川西久代局長)から「タツノオトシゴはどうだろう?」との助言。川西市はタツノオトシゴの形に似ているとの事。タツノオトシゴをイラスト化して後ろに持ってくると、あれ、可愛いかも♪タツノオトシゴを川西市に見立てて、丸型ポストのある場所にポストのイラストも加えました。

 “伊丹桜ケ丘局”の図案が一番悩みました。ポストと桜?大阪道の石碑を入れる?と思いましたが大坂道のポストの後ろにハナミズキの木があることを堺さん(=伊丹桜ケ丘局長)から教えていただいたので、そちらを後ろに散らして見ました。旧大阪道案内にある伊丹郷町の形がお化けの形に似ているなと思い、キャラクター「お化けちゃん」を作成し、石碑から出てきて手紙を出しているように工夫。

 初めての小型印作成でしたが、3つともそれぞれ思い入れのある作品です。


 ちなみに、それぞれの小型印の地域名の下にポマークを入れています。
 遊び心のある小型印です。

「可愛い小型印!!こんな小型印で手紙を出したい!!! 」少しでもそう思っていただける人が増えてくれるといいなと思います♪

 わずか直径32㎜の中に、多くの思い入れ、お互いの郵便局長のコミニケーションが伺えるお話ですネ。


≪小型印の初日印と3.3.3和文黒活印(川西久代は、3.4.5)≫
ハガキ1ハガキ2ハガキ3




【丸型ポストフェス2021 in 尼崎・伊丹・川西(その3)】

フレーム切手と記念ポスト・カード

1. 記念ポスト・カード(全3種)

(1)銀のシャチホコポスト
   <尼崎市;尼崎城址公園>
銀のしゃちほこポスト

銀のしゃちほこポスト

(2) 旧大阪道ポスト
   <伊丹市;有岡センター>
旧大坂道ポスト

旧大坂道ポスト 


(3)きんたくんポスト
   <川西市;市役所南玄関>
きんたくんポスト きんたくんポスト

* 紙質;
  表面(上質紙)消印のノリをよくする。   裏面(カラー写真)ミラーコート紙。
* 厚さ;220㎏。
* 発行部数/各1,800部。


2. 公式フレーム切手(全2種)
公式
1 きんたくんポスト銀鯱ポスト×あまゆーず(84円切手)
公式 公式
公式
 公式
2 きんたくんポスト×有咲りん(84円切手)
 共に1シート10枚で販売価格1500円。


公式
【丸型ポスト誕生120周年の記念フレーム切手】

※ 上記のフレーム切手2種と国際文通週間・日本郵便‐ラ・ポスト共同発行70円切手に、小型印3種を記念押印した多局印カバー。
公式


はがきサイズ。2種のフレーム切手。荒牧裕一教授・作成のオリジナル。限定35部。
フレーム切手

フレーム切手



【丸型ポストフェス2021 in 尼崎・伊丹・川西(その4)】



イベント・フォトギャラリー


(1) zoom会議・打ち合わせ(多くの方と活発な意見交換。期間は1年、数回にわたり行われた。)
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(2) イベント会場(尼崎・懇親会・川西)に展示する実物のポストのお色直し
   塗装はがし、さび塗り、ペンキ塗布

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(3) 尼崎会場(10月23日・土曜日10:00~15:00)
   ※ 於/尼崎城址公園芝生広場

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 【↑↑ 押印台紙&フレーム切手】

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銀のシャチホコポスト。総合受付。各局(尼崎大庄・伊丹桜ケ丘・川西久代)ことに、押印のテント設営。お手紙コーナー。


(4) お土産各種
・銀のシャチホコポスト貯金箱。
・各種郵便関係グッツ。
・圧巻は、後日送られてきた"レモン酎ハイ(1箱)24本”。いただきます。

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(5) 懇親会(10月23日・土曜日17:00~19:00)
   ※ 於/尼崎中小企業センターならびにZOOM。
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会場風景、テーマソング「cute!」発表(あまゆーず)、感謝状贈呈。

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  【↑↑ 式次第 】


(6) 記念基調講演
『東海道五十三次郵便局巡り』 荒牧 裕一 教授(大手前短期大学)
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(7) 尼崎会場(10月24日・日曜日10:00~15:00)
   ※ 於/川西市役所南側市民広場

フレーム切手シートの上部マージンに、テーマソングを歌ってくださった、女性デュオ「あまゆーず」のお2人と、シンガーソングライター「有咲りん」さんのサインもいただき、良い記念になりました。

あまゆーずのお2人のサインです。フレンドリーで癒しを感じる歌声です。

有咲りん さんのサインです。澄み切った高音が綺麗で心が洗われる歌声です。


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【丸型ポストフェス2021 in 尼崎・伊丹・川西(その5)】

フェスティバル宣言

「丸型ポストフェスティバル2021 in 尼崎・伊丹・川西」 丸型ポストフェスティバル宣言

2021年(令和3年)も新型コロナウイルスで世界が一変しました。当初は3月に実施する予定でしたが、感染拡大防止で開催期間を延長延期し、2021年10月21日に赤い丸型ポスト設置120周年を迎えるのに合わせて、2021年10月23日、丸型ポストを愛する多くの方が、リアルで、オンラインで、この尼崎の地に集いました。

尼崎市・伊丹市・川西市は兵庫五国の一つ「摂津の国」にあたり、昔から繋がりのある地域です。
現在もJR宝塚線(旧福知山線)と、並走する県道尼崎池田線の路線バスで、地域交通も繋がっています。奇しくも、その線上にシャチホコポスト・旧大坂道ポスト・きんたくんポストが並び、赤い丸型ポストが時を超えて繋がりました。

繋がりを大切にする手紙文化、その入り口となる丸型ポスト。私たちも丸型ポストを起点として、手紙文化の振興、地域振興と発展に寄与していくことをここに誓います。


     2021年10月23日

   丸型ポストフェスティバル2021 in 尼崎・伊丹・川西 実行委員会

      実行委員長      堺 洋之
                  (伊丹桜ケ丘郵便局長)
      丸型ポストの会主宰  川崎 洋介
                  (川崎歯科クリニック医院長) 


【川西久代局;小型印・ラスト】
 締めくくりの、あいさつはがき。
 丸型ポストフェスティバルのリレーは、まだまだ続きます。

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【川西会場;きんたくんポスト前にて】
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【懇親会場;堺実行委員長のフェスティバル宣言】
     
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【尼崎会場;ポスト前での@カワサキ。ハイ、チーズ】



【番外編】(その1) ≪旧大坂道と丸型ポスト≫

伊丹市内には2本の丸型ポストがあります。

1本は、西野にあるコンビニお店先。
もう1本は、伊丹5丁目の旧大阪道(きゅうおおさかみち)沿い。

旧大阪道の丸型ポストは、まわりの古い街並みと相まって、静かな雰囲気の中に立っています。ポストの右側に古い伊丹の町(伊丹郷町)案内の石碑がたっており、往時の伊丹の様子を伝えています。
1
2 伊丹は古くは猪名野といわれ、万葉のころから多くの歌が詠まれました。

『有馬山 ゐなの笠原風吹けば 
        いでそよ人を 忘れやはする』
   
(大弐三位;だいにのさんみ;紫式部の娘)という百人一首も有名です。

 その後、伊丹は清酒造りで名をあげ、豊かな町になってゆきました。酒造業を中心とする豪商の商人の町になり、伊丹郷町と呼ばれました。
 旧大阪道は伊丹郷町から尼崎を経て大坂(大阪)に向かう古くからの道です。
 100mほど西に幹線道路が走っていますが、この幹線道路が開通する昭和8年(1933年)までは、この道が重要な道路として賑わってました。丸型ポストの後ろ側の敷地には、昔は裁判所があったそうです。

 時代が移り変わっても、丸型ポストは今も変わらぬ様子で佇んでいます。
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★ 伊丹市にかかわる小型印 ★

伊丹空港(=大坂国際空港)があるので、飛行機を題材としたデザインが多い。

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【市制施行十周年記念】 【第10回伊丹市民
文化祭記念切手展】
 【伊丹市制25周年記念】
(25.10.10) (36.11.2) (40.11.2)
 伊丹市の市章、清酒、工場、花火 伊丹市の市章、市花(ツツジ)、 瓢箪に酒、飛行機 飛行機とヘッド部分に市章 


【番外編】(その2) ≪尼崎城シャチホコホスト「銀鯱」設置顛末記≫
 尼崎城の再建にあわせ、尼崎シャチホコポスト「銀鯱」が設置公開されたのは2019年3月28日のことでした。尼崎城は1617年、戸田氏鉄(とだうじかね)により築城。
 明治時代に廃墟となり、跡地は役場や学校が立てられ、跡かたもなくなっていました。

 尼崎出張の家電量販店;ミドリ電化の創業者;安保詮氏が「創業の地に恩返しがしたい」と、約12億円の私財を投じて尼崎城天守を建設し、尼崎市に寄贈。市の新しいシンボルとしての活用の計画が進むにあたり、地元の郵便局としても協力できないかと、お城にちなんだ変形の丸型ポストを設置することになりました。


 整備が進む城址公園の東側50mのところに以前から丸型ポストがたっており、それを移設するとともに、加飾を行うことになりました。

1   お城にちなむ飾りを色々と考えました。
その時に「プラモ尼崎城」プロジェクトが市民の方たちで進んでいることが分かりました。その第一弾としてシャチホコのプラモデルの製作が進んでいました。丸型ポストの上に載せてちょうどよいサイズのシャチホコが作れるのではないかと考えました。
早速プラモ尼崎城プロジェクトにアプローチし、データー提供と作成の相談も乗ってもらいました。


2
 尼崎は工業の町です。大規模から小規模の優れた技術を持つ工場が数多く存在しています。原型モデル、実物の製作加工も尼崎製。まさに“メード・イン・アマガサキ”のシャチホコです

 シャチホコ本体の材質は、APS樹脂の塊から削りだしで作ってもらいました。

 シャチホコの色については、地味に“瓦色”をベースにしようと考えていたのですが、当地区の統括局長から「インスタ映えする色がいい!」との意見があり、危うくピンク色になるところでした。

「シャチホコは金やろ」とも言われたのですが、金のシャチホコは、名古屋城と大阪城にしかないので、それの向こうを張って“銀色”とし「銀鯱」の愛称を付けました。

 なお、製作費用はこのシャチホコポストを実現するために結成された「尼崎シャチホコポストの会」が寄付を集めて準備しました。今後のシャチホコ部分のメンテナンスも、この会が行います。

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 ポスト本体へのシャチホコの取付方法については、丸型ポストの頂点にあるボトル穴を活用することにしました。ポスト本体については、以前から近くに立っていた個体とは別のものを用意しました。いくぶん状態は良かったのですが、それでも長年の雨風や塗装重ね塗りによりボルトが固着していてすんなり緩むものかも不明でした。

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【若林さん提供図面】
 若林正浩さん(=元・佐原郵便局長)からいただいた図面によると、このボルトは5/8インチというサイズ。合うようなサイズのミリ規格のレンチを用意しました。もしレンチをかけてもボルトが錆で回らなければ、ボルトもろとも穴を開ける覚悟で電動ドリルも用意しました。

 お色直しを終えて尼崎郵便局に納入された丸型ポストの加工に入ります。

 大きなレンチをかけて“えいや”と力を入れると無事ボトルは緩みました。シャチホコの取り付けに使うための新品のボトルを通しました。
 投函口から手を入れてみると、なんと頂点内側に手が届くのです。これにはびっくりしました。
 後日、他のポストで同じことができるか試してみたところ、手が奥まで入りませんでした。丸型ポスト製造メーカーによる違いなのか、個体差があるようです。

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 そんなこんなで加工の終わったポスト本体は、尼崎城址公園南側のスペースに設置。翌週にシャチホコの取付。この時までは、シャチホコはポストの正面を向いて取り付けるつもりだったのですが、現場で「斜めを向かせた方がいい」との提案。急遽、向かって右斜めに角度をつけて固定しました。

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 その後、2日間はシートをかぶせておき、28日朝にお披露目、めでたく使用開始となりました。


★ 尼崎郵便局風景印の移り変わり ★


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 最初期;近松門左衛門墓碑 と 絵本太功記を描く。(昭和27.8.11~昭和60.12.15)
 旧図案;重要文化財・長遠寺の多宝塔に寺町を描く。(昭和60.12.16~平成31.3.31)
 新図案;尼崎郵便局の南東約600mに所在する尼崎城、西側約1kmに所在する長遠寺の多宝塔。
     (平成31年4月1日~)
※ 最新風景印の意匠デザイン作製は、丸型ポストファスティバルの実行委員長を務めた堺洋之局長。

 
【番外編】(その3) ≪きんたくんポスト誕生秘話≫

 きんたくんポストのお話の前に、きんたくん誕生についてお話を……。

 2008年(平成20年)に、川西市で“ゆるキャラ”のデザイン募集開始。
 当時から川西市内の郵便局は川西市との連携を図っていました。
 郵便局の社員にもデザイン応募を推奨。残念ながら社員が応募したデザインは採用されませんでしたが、このようなデザインに決まりました。

 次に名前の募集が開始。2008年10月17日に「きんたくん」と命名。
 川西市のゆるキャラが誕生。
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2  川西市は、ゆるキャラを普及させるために、市内の企業や団体で「きんたくん」の活用を推奨。
 川西市内の郵便局としても「きんたくん」を使って名刺や手紙に使えるイラストを作ろうと計画。
“きんたくんが丸型ポストに手紙を出す”姿を採用。

 川西市が2014年(平成26年)8月1日に、市制60周年を迎えるにあたって「何かモニュメント的なものを作りたい」という情報が入りました。
「ポストの上にきんたくんを設置しては?」と提案。川西市も乗り気で、計画を立て始めました。
 ポストの上にゆるキャラを乗せると“特殊ポスト”となります。当時はまだ特殊ポストの申請が難しく、一時は断念。
 その時にふと「市内の郵便局で使っているこのデザインを実際につくってみては?」とひらめき。
 ポストの横にゆるキャラを置く申請をしようとしたら「それはポストの形状が変わるわけではなく、たまたまポストの横に建造物があるだけなので申請はいらない」との返答。

 川西市に相談したところ、モニュメントとして“きんたくん像”を建てることで予算が出るとのこと。
 あとは、市役所正面玄関にはすでにポストが設置してあるので、それとの位置関係や丸型ポストをどこから調達してくるか、という問題を残すのみ。
 ポストの位置に関しては、「配達局がOKならば距離は関係ない」という回答。
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 川西郵便局に了承をいただき、正面玄関はレターパックも入る角型ポスト。
 正面玄関よりも人通りが多く、広場もある南口玄関前に“きんたくん”と丸型ポストを並べて設置することに決定。
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【↑↑ 川西局;風景印と小型印(市制60周年/初日印)】
 あとは丸型ポストを探すのみ。
 なかなかないと言われていましたが、京都府の峯山郵便局で、ちょうど角型に付け替えたものがあるとの噂。それを使わせていただくことが出来ました。

 市制60周年に向けて準備開始。業者に設置依頼。出来上がりを見に行くと、どうみてもグラグラ。少し手で押すだけで微妙ですが傾きます。
 「これはあかんやろ」「いや丸ポストってあんなものですよ」との回答。「押したら動く(傾く)ポストなんて見たことないわい。ぐらつかんように何か下に咬ませてや」と問答を繰り返し、修理してもらったのも懐かしい思い出。

 きんたくんポスト設置に合わせて、きんたくんポストのデザインで「市制施行60周年記念小型印」を市内19局で、7月22日~12月30日まで使用。
 きんたくんを入れ込んだ風景印を市内の9局で作成・使用開始。

 7月23日には、大塩川西市市長(当時)や徳重JP近畿支社長(当時)による除幕式や幼稚園児による投函式、各種イベントも開催。現在に至ります。
 今では「赤い丸型ポストに手紙を出すきんたくん」が愛らしい……と市民の皆さまにも親しんでいただき、写真スポットにもなっています。
 
★ 川西市の風景印 ★

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