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−2013年6月4日−
【花シリーズ切手(6月)はなしょうぶ】 |
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花菖蒲(はなしょうぶ)はアヤメ科に属する植物。
仲間のアヤメやカキツバタなどと似ているため、互いに混同されてきました。
花菖蒲が花を咲かせるのは、わずか三日間。短い間に刻々と変化するさまを、「花が芸をする」と呼び楽しんできました。
長雨の季節に花開く花菖蒲。梅雨のひとときだけ見ることができる、はかない美しさ。古くから梅雨の風物詩として愛されてきました。
日本人はそんな花菖蒲を、ことさらに愛してきたのです。
三重県の県花。
東京・堀切にある花菖蒲園。
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水はけの良い原野に見られるのがアヤメ。 花に網目のような模様があります。
古くから絵画や文学に取り上げられてきたカキツバタは、水辺に咲き、白くスッキリとした線が目印です。
そして、花菖蒲。 湿り気のある土地に生育し、花びらの付け根は黄色く色づいています。 |
昭和36年6月15日;FDC≪東京・葛飾郵便局≫ |
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−2013年5月1日−
【花シリーズ切手(5月)ぼたん】 |
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牡丹は、中国原産の園芸植物です。1929年、梅が国花に制定されるまでは、この牡丹が国花として、中国を代表する花でした。
中国では、この花に対して、『百花の王』『富貴花』『天香国色』などの雅名を与えています。
李白は、 楊貴妃の美しさを牡丹になぞらえました。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という美女の形容として使われる言葉もある程。
島根県の県花。島根県大根島は、牡丹の名所として知られています。
「牡丹餅」(ぼたもち)はボタンの咲く時期(春の彼岸)に供えられる、または、食されるあんこ餅です。
同じあんこ餅が、秋の彼岸には“おはぎ”と名称が変わります。 |
「牡丹鍋」(ぼたんなべ)は猪肉を味噌味で食べる鍋。
「獅子に牡丹」「牡丹に唐獅子」は、獅子は「百獣の王」、牡丹は「百花の王」 と呼ばれ、よい組み合わせだそうです。 |
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昭和36年5月25日;FDC≪島根・大根島郵便局≫ |
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−2013年4月9日−
【花シリーズ切手(4月)さくら(その3)】(切手で花見・第3回) |
(7)ふるさと切手 より。
ふるさと切手では、その地域、地域で、多くの花シリーズ切手&桜図案の切手が発行されています。その多くの中から、お気に入りの1シートを紹介します。
東日本大震災……頑張れ!東北!。東北地方のふるさと切手を取り上げます。
“切手で花見”を兼ねまして、それぞれの解説文も、お届けいたします。お楽しみ下さい。
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【東北版「東北のさくら」6種20面シート】
弘前城周辺は弘前公園として整備され、現存する日本最古のソメイヨシノをはじめ5000本の桜が植えられています。またサクラの他に3000本の松もあり、4月下旬には満開の桜の花と松の緑が競演します。
樹齢は1000年以上で。枝振りは東西方向へ約25m。種類はエドヒガンザクラ。花は紅色で枝垂れるため、満開の時は、まさに滝のように咲くのが特徴です。
ちなみに、この木がある地名が「桜久保」といい、東北の花見を楽しむ方は山形県の「久保桜」と混同しないように注意しましょう。
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盛岡地方裁判所の敷地にあって、石(花崗岩)の割れ目から生えていることから「石割桜」と呼ばれています。種類はエドヒガンザクラ。樹齢は約3百年。
1937年、裁判所が火事にあった際、庭師が自分の衣服を水に濡らして桜にかけ、木を延焼から守ったというエピソードが残っています。
石割桜は、東北の桜としては比較的早咲きで見頃は4月中旬だそうです。
白石川沿いに7kmもあるソメイヨシノの桜並木は圧巻で、残雪が残る蔵王連山ととのコントラストが美しいと言われています。
5)右下2番目;秋田県「桧木内(ひのきない)川と桜」 |
桧木内川沿いにある約2kmのソメイヨシノの並木。 角館町の桧木内川沿いにある約2kmのソメイヨシノの桜並木で、1999年にふるさと切手になった角館の武家屋敷からも比較的近いです。
武家屋敷通りもシダレザクラの名所としても知られており、満開のシーズンになると角館町には100万人以上の観光客が訪れるそうです。
樹齢1200年のエドヒガンザクラで1924年に国の天然記念物に指定。
由来は豪族久保家の娘お玉と恋仲になった坂上田村麻呂が、お玉の死を悲しんで久保家に贈った桜とされます。 30年ほど前から木の腐食が進み、保存のための接ぎ木による「株分け」作業が進められ、長井市伊佐沢地区では約50本の新世代の久保桜が育てられています。
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【20面シート;構成】
変則構成です。シートで見ると、圧巻!本当に花見をしている気分になりますネ。
なお、東北のさくらの見頃は岩手県の石割桜をのぞいて4月下旬〜5月上旬です。気候によっては大きくずれるため、東北方面で花見を予定している方は開花情報に注意が必要です。
※『ふるさと切手』…日本において1989年より発行されている、ふるさとを題材とする切手シリーズの一つである。当初は地方切手と呼ばれていたが、切手収集家がふるさと切手と呼んでいたため、現在ではこちらが正式名称である。2007年までは発売地域を限定されていたが、2008年以降は全国発売されている。
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−2013年4月7日−
【花シリーズ切手(4月)さくら(その3)】(切手で花見・第2回) |
(6) 外国との条約、周年の記念切手。
やはり、日本をイメージする“サクラ”が、題材として取り上げられている。
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昭和35年
ハワイ官約移住75年 |
昭和50年 昭和天皇・皇后 ご訪米
(左)日本国旗とはなみずき(米国の花)
(右)米国国旗とさくら |
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昭和62年
日タイ修好100年
(エメラルド寺院と桜)
1887年、明治の日本政府が
東南アジア諸国と外交関係を
結んだ最初の条約。 |
平成7年
日本ブラジル修好100年
(両国の花)
日本:サクラ
ブラジル:イッペー
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平成14年
日中国交正常化30周年 |
平成24年
日中国交正常化40周年 |
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平成24年
米国への桜寄贈100年 |
アメリカでも、ジョイント・イッシュー
(2カ国以上が、共通のテーマで発行すること)として、記念切手が作られた。≪右図切手≫
ポトマック河畔の桜寄贈100年(セルフ糊) 2種連刷 |
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−2013年4月5日−
【花シリーズ切手(4月)さくら(その2)】(切手で花見・第1回) |
桜は、切手でも、多く取り上げられています。戦後の日本切手(普通切手・記念切手を中心に)さくらを題材とした切手を紹介します。
(1)普通切手 (ソメイヨシノを題材) |
昭和36年
(Simple is Bestの図案) |
昭和55年 |
(2)切手趣味週間より。 |
平成9年
奥村土牛『醍醐』 |
昭和63年
小型シート(耳の部分がサクラ) |
(3)国土緑化シリーズより。 |
昭和56年
ナラノヤエザクラ |
平成3年
シダレザクラと北山杉 |
平成7年
ソメイヨシノと副都心 |
(4)日本の歌シリーズより。 |
昭和55年(さくらさくら) |
昭和56年(花)“桜吹雪” |
(5)記念切手 |
昭和44年 大阪万博募金
(智積院の『桜図』)
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昭和45年
大阪万博第1次(地球と桜花)
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昭和48年
昔話シリーズ 花さかじじい
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昭和60年 国際放送50年
(横山大観『夜桜』)
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平成16年 名古屋万博募金 2種連刷
マスコットキャラクター“キッコロ&モリゾー” |
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−2013年4月2日−
【花シリーズ切手(4月)さくら】 |
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日本では平安時代の国風文化の影響以降、桜は花の代名詞のようになり、春の花の中でも特別な位置を占めるようになった。
日本においては、サクラは公式には国花ではないものの、国花の一つであるかのように扱われている。
桜では開花のみならず、散って行く儚さや潔さも、愛玩の対象となっている。古くから桜は、諸行無常といった感覚にたとえられており、ぱっと咲き、さっと散る姿ははかない人生を投影する対象となった 。
「世の中に
たえてさくらの なかりせば
春の心は のどけからまし」
在原業平(古今和歌集)
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昭和36年4月28日;FDC≪奈良・吉野郵便局≫ |
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−2013年3月28日−
【花シリーズ切手(3月)つばき】(その2) |
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さて、『椿』で、思い出すのが、資生堂のロゴ「花椿」。
椿の花が2輪ありますが、これには意味があります。
(1)真っ直ぐ上へ伸びる椿……向上心を持ち、後輩から憧れられる先輩になる。
(2)左横の椿……お客様・同僚に感謝の心を持つ。
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そして、資生堂の花椿マークは、余白の多さ・白っぽさ・丸みを帯びた曲線使いetc.
それらから、たおやかな女性らしさを感じるのです
どう見ても、このマークが男性向けのメーカーものだとは思いませんよね?
日本女性の「美」を長年作ってきた資生堂にはぴったりのロゴマークだと思います。 |
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夏目漱石『門』にも、資生堂は、登場しています。
資生堂へ寄って、三つ入りの石鹸と歯磨を買うのにさえ、五円近くの金を払う華奢を思い浮かべた。(夏目漱石『門』角川文庫96頁より)
資生堂は歴史のある会社ですね。1872年創業とのこと。
漱石の『門』が書かれたのは1910年。当時の資生堂の石鹸や歯磨は贅沢品だったようです。
なんと、煉歯磨を日本で最初に発売したのは、資生堂とのこと。
(資生堂のHPより引用)
資生堂は明治21(1888)年、日本初の煉歯磨「福原衛生歯磨石鹸」を発売した。歯磨石鹸は歯磨を固形石鹸状に煉り固めたもので、石鹸分を多く含んでいて硬いため、湿らせた歯ブラシで表面を擦り取って使った。それまで日本では粉歯磨しかなく、石灰岩の粉末に香料を入れたものだったため、歯を磨くことはかえって歯を傷めることにもなった。それに引換え歯磨石鹸は滑らかで、歯石を科学的に溶解するうえ、使用感も良好だったため評判になった。粉歯磨が1袋2〜3銭の時代に、歯磨石鹸は陶器の容器に入って、25銭とたいへん高価な品物だったが、売れ行きは上々であった。
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−2013年3月21日−
【花シリーズ切手(3月)つばき】 |
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「花椿」は春の季語ですが、「寒椿」「冬椿」は冬の季語。海柘榴とも表記します。
ツバキの花は花弁が個々に散るのではなく、多くは花弁が基部でつながっていて萼を残して丸ごと落ちます。それが首が落ちる様子を連想させるために入院している人のお見舞いに持っていくことはタブーとされています。この様は古来より落椿とも表現され、俳句においては春の季語です。
椿油は、種子(実)を絞った油で、用途の広さは和製オリーブオイルとも言えます。高級食用油、整髪料として使われるほか、古くは灯りなどの燃料油としてもよく使われました。
椿の名勝としては、伊豆大島・足摺岬・五島列島(=長崎県の花木に指定されている)などがあります。
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昭和36年3月20日;FDC≪東京・大島郵便局≫ |
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−2013年2月7日−
【花シリーズ切手(2月)うめ】 |
日本切手;花シリーズの、第二弾です。 |
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江戸時代以降、花見といえばもっぱらサクラの花を見ることとされていました。しかし奈良時代以前に「花」といえば、むしろウメを指すことの方が多かったそうです。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 (菅原道真) |
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昭和36年2月28日;FDC≪大宰府郵便局≫
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※FDCとは?
初日カバー。英語の、First Day Cover の頭文字から、FDCと省略されます。切手の発行されたその日に、その新切手を封筒に貼り、当日の日付印を郵便局で押してもらったもの。
新切手にちなんだ、イラスト(カシェ)がある封筒に、記念印や、黒活印などを、押印します。
通常、記念切手は、その図案にちなんだ、記念印が準備されますが、この花シリーズ切手では、特別の種類の記念印は準備されず、初日押印に対しては、それぞれの花にゆかりの土地で、それぞれの花をあしらった風景印が、押されました。
詳しくは、日本郵趣協会(JPS)の、HPを参照!
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−2013年1月24日−
「花シリーズ切手(1月)すいせん」 |
久々の、ブログであります。
『レトロ・アンティーク歯科』と関連して、僕のコレクションをご披露させて頂きます。
日本切手;花シリーズを、毎月、アップしていきたいと予定しています。 |
★ 花シリーズ切手★
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1961年(昭和36年)は、日本の近代郵便事業が始まって90年にあたることから、その記念事業の一つとして、日本の各地に咲く代表的な花を描き、毎月1種ずつ12か月にわたり発行されました。
花切手シリーズは、日本切手では初となる、トピカル切手シリーズであることに加え、図案の出来栄えのよさもあり、収集家に、人気のあるシリーズとなりました。
スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたものです。
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。水辺で咲く姿を仙人にたとえたのでしょう。 |
昭和36年1月30日;FDC≪越廼(こしの)郵便局≫ |
【関連サイト】
>切手デザイン〜文化の小さなキャンパス〜(JPホームページ)
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≫医療法人社団博成会川崎歯科クリニックHP |