むし歯の進行 + 子どものおやつ

むし歯の進行

 子どもの歯の特徴は乳歯から永久歯に歯がはえかわることです。乳歯のときにむし歯が多いと、むし歯菌が増えている状態の中に永久歯がはえてくるので、永久歯もまたむし歯になりやすくなります。乳歯は永久歯よりも弱いため、いったんむし歯が発生すると、あっという間に進んでしまうのです。



C0 むし歯の始まり
     観察が必要
 表面が浅く溶け初期の状態。表面が白く濁ったり、溝が茶色になったりしますが、見ためにはほとんどわからない。
 削らずに再石灰化を促して、観察をする。

C1 痛みを伴う
   
自覚症状なし
 歯の表面に白い斑点となって現れ、だんだん黒ずんでくる。奥歯では溝に沿って白いスジ状になることがある。

C2 冷たい水や風が歯にしみる
 むし歯は、エナメル質と象牙質との境にそって、横に広がることが多く、広い範囲を削らなければならないことがある。

C3 熱いものもしみズキズキ!
 歯髄を取ると歯はもろくなる。しかし、歯髄はデリケートで、炎症をおこすと治りにくく腐りやすいので、取らざるをえない場合が多い。

C4 歯の根だけ残る
   
末期症状
 以前治療した歯から重症化することが多い。歯の根までむし歯になるか、化膿していると抜歯。



C1
   ↓
C2
   ↓
C3
   ↓
C4




 むし歯は気づかないうちに進行しているため、痛くなってからでは手遅れです。定期的に歯科検診を受け、初期の段階で虫歯を見つけましょう。


子どものおやつ

 「むし歯になるからおやつはダメ!」ではありません。
 
おやつの内容を考えきまった時間に与えることが必要なのです。

★むし歯になりにくい食物
・くだもの(りんご・イチゴ)
・野菜ステック(セロリ、にんじん)
・クラッカー
・ミルクゼリー
・ふかし芋・干し芋
・キシリトールガム


イチゴとにんじんのイラスト